新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(34)が、6月26日(日本時間同27日)にイリノイ州シカゴの「United Center」で開催される米AEWとの合同興行「AEW×NJPW Forbidden Door」へ闘志を燃やしている。

 オカダは6月12日大阪城ホール大会でジェイ・ホワイトと5度目の防衛戦が決定した。昨年5月の福岡大会を最後に国内のリングを離れていたバレットクラブのリーダーが帰還したことで、新日本マットは風雲急を告げている。カール・アンダーソン、ドク・ギャローズも復帰し、「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」(15日、名古屋で開幕)にも外国人選手が多数エントリーするなど、コロナ禍の影響もあって閉ざされていた米国マットとの扉が一気に開いた印象だ。

 オカダも14日(同15日)のワシントンDC大会に出場するため渡米する。「ずっと日本でやってきた中で、世界の人たちに届いていない戦いもあると思うんです。外国人選手と戦うから海外に届く戦いも今まで何回もあったと思う。海外のファンの人がまた新日本プロレスを注目してもらう時が来たのかなと思いますので」と、今後は対世界も強く意識しているようだ。

 大阪城決戦後には米AEWとの合同興行を控えており、海外ファンの注目を集めている。オカダは「どういうカードかまだ全然わからないですし、やるというからには僕が行かなきゃ合同興行の意味もないと思いますし。そこでまた新たな新日本プロレスのファンの皆さんを見つけたいと思いますし。日本のファンの人たちもAEWとの戦いによってまた面白いと思ってもらえるんじゃないか」と目を輝かせた。

 1月に開催されたノアとの対抗戦では「知らない」と相手団体を斬り捨てていたオカダだが、今回は「それはレベルが違うから知ってますよ。やっぱりAEWですから、世界的な選手がいますし」とキッパリ。「AEWしか見てない人に新日本のオカダが来たと言っても『こんな人いるんだ』ってこともあると思いますし。そんな中でオカダ・カズチカというものを刻みたいなと思います。それだけの自信はありますし。いろいろなトップ選手がいるなかで、そういう選手と戦えたらまたいろいろ元気になるんじゃないかと。ワクワクしてもらえるような戦いを提供できたらいいなと思います」と腕をぶした。

 大阪城決戦をクリアすれば、日本が誇るIWGP世界王者としての出場がほぼ確定する。メモリアルイヤーの主役が、世界にその名をとどろかせるためにベルトを守り抜く。