フリーキャスターの辛坊治郎氏(66)が4日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「ズーム そこまで言うか!」に出演。知床沖で遊覧船が沈没した事故について、コメントした。

 辛坊氏は、知床沖で遊覧船沈没事故が発生した直後の放送から、水温や救命筏について言及してきた。

 事故当時、知床沖の水温は5度以下。辛坊氏は「サウナの冷水だって20度くらいありますから。それを下回るところを走る観光船で、救命筏も積んでいなくて、救命浮器と救命胴衣だけでは命を守ることはできません」と指摘。

 さらに「救命胴衣を着けて(海に)浮かんでいたって、下手したら水温2、3度なら数分で気を失いますから。気を失うと沈むんですよ、人間は。救命浮器には、人間の手でつかまっていますから。失神したら手が離れちゃう」と話した。

 また3日には、北海道警の水中カメラが、観光船の捜索で、深さ115メートルの海底にある船の中に、カメラが入った。

 海上保安庁はより詳しい調査を行うため、海難救助などを行う民間企業と契約し、より深く潜水ができる方法「飽和潜水」で、海底での船内の捜索を行う予定。

 辛坊氏は「飽和潜水は、単独で潜れるわけじゃありませんから、上に母船があって。母船がベルみたいなものをぶら下げる。水深は100メートルのところは波の影響がなくても、海面に浮かんでいる船は影響を受けますから。海の底が安定していても、海面が荒れていると調査はできない。今後も天候次第。とにかく安全第一」とコメントした。