東京女子プロレスで活躍するアイドルグループ「SKE48」の荒井優希(23)が、キャリア年長組から厳しい洗礼を浴びた。

 5日のエディオンアリーナ大阪第2競技場大会では同じ1998年度生まれの鈴芽、宮本もか、遠藤有栖と「新世代チーム」を結成し中島翔子、瑞希、伊藤麻希、辰巳リカのキャリア年長組と60分3本勝負で激突。中島はプリンセス・オブ・プリンセス王座、瑞希はプリンセスタッグ王座、伊藤はインターナショナル・プリンセス王座を保持する。

 1本目、新世代組は辰巳と瑞希の不協和音からチャンスをつかんだかと思われたが、伊藤の世界一かわいいナックルを4人まとめて食らってしまうなど、経験豊富な年長組を相手になかなかペースを奪えない。

 遠藤が辰巳に磐梯山(ステップ式ミサイルキック)からキャメルクラッチで勝負に出たが、これを抜け出されてしまうと足4の字固めで一転ピンチに。これは鈴芽のカットで助けられたが、直後に辰巳のドラゴンスリーパーでギブアップを奪われた。

 2本目で意地を見せたい新世代組。中島のバタフライロックを皮切りに宮本がつかまってしまうが、伊藤にエルボー連打からのゼロ戦キック、さらにショルダーネックブリーカーで応戦。交代した鈴芽が瑞希を相手に大奮闘した。

 遠藤は鈴芽との合体攻撃で続くと、ここでチームの勢いに後押しされた荒井が出陣。中島の619(ロープ上のブーメランキック)をかわしてフルネルソンバスターを決め、サソリ固めで追い詰める。

 さらにロープに逃げられたところで必殺のファイナリー(カカト落とし)を発射。だが、これをかわされ、最後は中島のダイビングセントーンで3カウントを献上した。

 4日にデビュー1周年を迎え心機一転したばかりだったが、いきなり厳しい現実を突きつけられた荒井は「ストレート負けして届かない壁というか、ものすごい先輩たちの強さを感じた」と唇をかみ締めた。

 それでも「もっと私たちも強くなって、『そういえばボロボロにされたよね』って言えるくらい成長したい」ときっぱり。悔しさをバネにさらなる進化を遂げる。