チリサッカー連盟はカタールW杯南米予選で4位となり出場権を獲得したエクアドルに出生地と年齢を詐称した無資格の選手がプレーしていたとし、国際サッカー連盟(FIFA)に調査を求めたと、ブラジルメディア「グローボ」が報じた。

 問題視されているのはエクアドル代表として南米予選8試合に出場したDFバイロン・カスティージョ(23)だ。1995年にコロンビアのトマコで生まれたとする出生証明書と、3年後の98年にエクアドルで市民登録された文書が確認され、スペイン紙「マルカ」は「エクアドルに深刻な問題をもたらすかもしれない」と報じていた。

 こうした疑惑についてエクアドル側はかねて否定し、カスティージョの代表資格に問題がないことを強調している。また同メディアによると、南米予選7位だったチリは、カスティージョが出場した8試合についてエクアドルが勝ち点を失うと、逆転で4位となり、出場権を獲得できることになるという。

 もちろん、エクアドルは南米予選で最下位に転落し、カタールW杯に参戦できなくなる。すでに1次リーグの組み合わせ抽選も終わり、カタールとセネガル、オランダと同じA組に入っており、今後の調査動向から目が離せなくなりそうだ。