うれしい一打が出た。巨人の2年目・中山礼都内野手(20)が6日のヤクルト戦(東京ドーム)に「8番・二塁」で先発出場し、3回にプロ初安打を放った。

 4点を追う3回に先頭打者としてこの日初打席を迎えた中山は、相手先発・原の投じた4球目、逆球となった144キロの直球を見逃さずに捉えて左前打。待望のプロ初安打となった。

 さらには直後に二塁へのプロ初盗塁も決め、チャンスメーク。死球による故障により同日、登録抹消となった正二塁手・吉川の穴を埋めるべく、奮起のプレーを見せた。

 試合開始直前には、ベンチ内でガチガチになりながら素振りをしていた中山。原監督や阿部コーチ、トレーナーらから「肩の力を抜け」と笑顔を向けられると、少しリラックスした表情に。首脳陣らのほほ笑みが、中山に普段の力を引き出させたのかもしれない。