「コロナに気を付けつつ名湯を!」という読者のために再登場!「フリー素材の女王」としても有名なグラドルで、2000湯あまりの温泉に入ってきた筋金入りの愛好家・茜さやが、お正月特別号に続き、2つのオススメ温泉を紹介するぞ。

 読者の皆様、お久しぶりです! 茜さやです。お正月号で初めて記事を書かせていただき、また素敵な温泉をご紹介する機会をいただけました! はじめましての方もいらっしゃると思うのでまずは改めて私自身のことを少々…。10代で上京してずっとフリーで活動していて、オーディションで選んでいただいたり、人の縁に恵まれ、モデルやプロデュースの仕事をしつつ今に至ります。モデルをした写真はフリー素材にも提供しているので、ウェブ広告などで、もしご存じの方がいたらうれしいです。

 さて、いよいよGWですが、いかがお過ごしでしょうか。どこも混んでいますし、私はワイワイ遊びに行く!というよりかは時間を忘れてゆっくりしたいなぁって思っちゃう方で、そうなるとやっぱり温泉に行っちゃうんですよね(笑い)。今回もそんなゆっくり癒やされる温泉をご紹介します!


 まずは温泉王国・長野県の信州渋温泉。主に大正から昭和初期に建てられた木造建築が現在も多数残っていて、風情のある街並みが広がります。また源泉数も多いのが渋温泉の魅力で、9つの共同湯巡りができます。お湯の感じも鉄分が多くて茶褐色、白濁、緑や無色透明など色も効能も様々で、共同湯を含めて全て源泉かけ流しという完璧すぎる温泉地なのです。

 お世話になった「かめや旅館」さんは、な、なんと明治時代開業! 

木造3階建ての木のぬくもりを五感で感じられるとても素敵なお宿で、外観や内装を目で楽しむのはもちろん、床を歩くときや、戸を開け閉めするときに響く音も、より一層雰囲気を高めてくれて「温泉に癒やされに来たよ!」っていう気持ちにさせてくれます。

 肝心のお風呂ですが、私が入っているのはもともと混浴だった露天風呂。普段は激熱らしいんですが、この日はすごい雨でちょうど良い湯加減でした。こちらではレトロな男女別の浴場の他に計4つの貸切風呂(制覇済み!)があり、それぞれ違う泉質のお湯を楽しめます。

 また、かめやさんはごはんもとっても豪華で、終わりと思ったらまだ出てくる!

「うれしいな。ありがたいな」と思ってたら「えっー、まだ出てくる!!」(笑い)。滞在中ずっと私の体調を気遣ってくれたり、何げない質問にも丁寧に説明してくれる女将さんの人柄も素敵で心も温まりました♪

 渋温泉の方々はとても優しくて気さく。こちらの方言で「お手馬(おてんま)」、自分たちのことは自分たちで行うという言葉があるほど、外部の管理業者に任せずに自分たちで源泉を管理して守っています。給湯や暖房、融雪にも源泉を使って生活に役立てていたり、温泉と人々の信仰が結びついた元祖パワースポットの渋高薬師があったりと、温泉と人々が温かく共存する場所、渋温泉。一度癒やされに来てみませんか?

岡山・湯原温泉、美保神社(東スポWeb)
岡山・湯原温泉、美保神社(東スポWeb)

 もう一つは岡山県の湯原温泉。ここも地元を愛する人々が温泉を守っている素敵な温泉地で、私が入った街のシンボル「砂湯」は地元の方々のご協力により、なんと24時間無料で入れる露天風呂なんです!!

 ダムのすぐ真下にある不思議な景色に加えて、すぐ隣には旭川がキラキラ。その壮観さ、美しさもあって全国露天風呂番付では「西の横綱」に位置付けられています。

「えっ…でも外なのに裸で入るの?」って思ったそこのあなた! 

 安心してください、バスタオルや湯あみ着で入れますよ! しかも脱衣所もとても奇麗で、湯あみ着も湯原の女将さんとワコールが共同開発した、透けない、体に張り付かないものをレンタルしているので、彼女や奥様と一緒に行っても安心♪です。泉質はpH9以上の高アルカリ性で、入るだけで体の汚れが落ちるほどクレンジング効果抜群。美肌に最適、女性に最高なのです。

 温泉街にはノスタルジックでほっこりするごはん屋さんが多くて、どこか懐かしく、若い方は逆に新鮮かも。岡山県近代化遺産の寄り添い橋や川を見ながら砂湯を楽しんで、ごはんとお酒をいただき、ほろ酔いで夜はライトアップされる景色を見ながら散歩…なんてコースはいかがですか?

 ちなみにこの「砂湯」。私がちっちゃい子供の時にお父さんに連れられて家族で来てるんですよね。この記事を書きながら、とても懐かしいなと思いつつ、やはりそのころから私の温泉人生は始まっていたのかも!なんて思ったり(笑い)。

 癒やし、景観、触れ合い、思い出や懐かしさ…温泉に行く理由は人それぞれですが、私たちが求めるものの多くは地元の方々の故郷を大切に思う気持ちや、優しさからつくられているなぁと最近よく思います。「癒やしは人の想いから」。この記事を読んでくれた、あなたが素敵な温泉とつながれますように。

 ☆あかね・さや 1993年5月20日生まれ。子供のころから温泉マニアの父親と一緒に各地を巡り、2000湯あまりに入浴した温泉好き(ハート)好き(ハート)グラドル。アイドル初のフリー素材の無償提供により「フリー素材の女王」として話題になる。モデル、タレントとして活動しながら、東京・四谷のカフェ&ダーツバー「Keepers」も経営。著書に「『フリー素材の女王』の告白」。デジタル書籍「さやの湯(仮)」も発売予定。