米俳優ウィル・スミス(53)主演の新作映画「Emancipation」の公開が、ビンタ騒動の影響で2023年に延期されたと報じられた。

3月下旬に行われたアカデミー賞授賞式でコメディアンのクリス・ロックを平手打ちしたスミスの次回作となる同作について、当初予定されていた2022年内の公開を断念したと米バラエティ誌が伝えている。

Apple TVのオリジナル映画である同作は、1800年代の米南部を舞台にスミスが黒人奴隷を演じる実話で、アップルにとっては今年のアカデミー賞で作品賞に輝いた「コーダ あいのうた」に続くオスカー受賞が期待されていた。

ビンタ騒動を受けてスミスは、アカデミー賞授賞式を含む関連イベントへの出席が10年間禁じられており、ネットフリックスとソニーも次回作の制作を一時中断している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)