元フジテレビアナウンサーで現在は弁護士の菊間千乃氏が10日、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。牛丼チェーン「吉野家」が採用説明会を予約した大学生に対して、勝手に外国籍だと判断して参加を拒否していた問題について持論を述べた。

 吉野家は「ビザの取得が非常に困難」と理由を説明。一方で吉野家の採用サイトには外国籍社員の積極的な登用が明記されており、また、参加を拒否された大学生は日本国籍だったという。さらに、番組の調べでは留学ビザから就労ビザへの在留資格変更の許可率は86・9%と高いことも分かった。

 菊間氏は「言ってることとやってることがまったく違うことが問題。今回の方は日本国籍ということですが、仮に外国籍の方がこのような対応を受けても非常にショックです」とコメントした。

 続けて吉野家ホールディングスが東証のなかでもプライム市場に入っていることを指摘。「プライム市場にいる企業には、人材の多様性を積極的に推し進めていくことが求められています。その中であえてホームページに(外国籍の積極的登用を)書くのは外国籍の人からすると期待を持つ」と解説した。

「期待して申し込むと『就労ビザが取りにくいから受け入れてない』『説明会も断ってます』って言われると、だったらこんなこと書く必要ないじゃないですかとなる。言ってることとやってることのかい離は問題です」と就職希望者の失望は大きいと話した。