カブスの鈴木誠也外野手(27)が9日(日本時間10日)、敵地でのパドレス戦に「2番・右翼」で先発出場し、初回に先制の適時二塁打をマーク。だが5回に併殺打を放った際、右足首を痛めて途中交代した。

 初回無死一塁の第1打席で相手左腕ゴアと対峙し、内角低めに投じられた83マイル(約134キロ)のカーブを振り抜き、左翼線を痛烈に破る先制の適時二塁打。チームを勢い付かせる先制打を放ち、二塁塁上で笑みを浮かべた。

 3回の第2打席は右飛。5回無死一、三塁の好機で迎えた第3打席も遊ゴロ併殺に倒れたが、その間に打点こそ付かなかったものの三塁走者が生還してチームに3点目をもたらせた。しかしながら、この併殺打で全力疾走し、一塁ベースを踏み込んだ時に右足首を負傷。6回裏の守備からベンチへ下がった。

 チームは6―0で快勝し、連敗も5でストップ。鈴木は3打数1安打1打点で勝利に貢献し、打率を2割4分7厘とした。

 右足首の状態が気になるところだが、試合後の鈴木は「無理していたら多分出られた」とコメント。大事を取って自ら交代を申し出たことも明かした。

 現地メディアも鈴木の右足首について「軽傷」であることを詳報している。米メディア「カブス・インサイダー」は試合後のリポートで「スズキの右足首の様子はそれほど深刻な状態には見えなかった。実際、スズキは5回裏に出てきて野手としてプレーしていたので、心配するほどのことではないことが分かる。デビッド・ロス監督もスズキが痛めた右足首の具合は心配するようなレベルではなく、数日程度で万全の状態へ回復すると見込んでいる。この週末にアリゾナで行われるダイヤモンドバックス戦には出場しているかもしれない」と報じた。