落語家の瀧川鯉昇(69)、桃月庵白酒(53)が10日、東京・新宿区のテアトル新宿で行われた映画「ツユクサ」(平山秀幸監督 脚本・安倍照雄)大ヒット御礼舞台あいさつに登場した。

 映画は女優・小林聡美が演じる主役・五十嵐芙美を中心に展開する、心温まる物語。鯉昇と白酒は存在感のある〝バイプレーヤー〟として作品を彩っている。

 平山監督作品に多く出演している鯉昇は「もう10年近くお世話になってます。やりたいという意欲だけで、役者の修行を何もしておりませんでしたので。小林さんに(芝居があまり上手でないという)目で見られてしないかと」と自虐し笑わせる。また、鯉昇には、熱烈なファンである、通称〝鯉昇ギャルズ〟がいて、このイベントにもしっかり顔を見せ、鯉昇に大きな拍手を送った。

 一方で白酒は〝分かっていてもショックなこと〟があったそう。「共演の江口のりこさんとご一緒するシーンがあったんです。(罵倒されるシーンだったので)『気持ち悪い』とセリフがあって。何度も監督と(芝居の確認のために、気持ち悪いを)連呼していて」と苦笑い。

 平山監督は〝はなし家〟を自分の作品でよく起用する理由について「普通の俳優さんとも付き合いがあるんですが、はなし家さんの方が面白いんです。芝居の美味い下手はあるんでしょうが、存在感に味があるんです」と説明。落語ファンである小林も「舞台裏で3ショットを撮ってもらいました」と笑顔だった。