立憲民主党の西村智奈美幹事長(55)は10日、同党の小熊慎司幹事長代理が大型連休中、国会の許可を得ずにウクライナへ渡航した問題について言及した。

 小熊氏は外務省がウクライナ全土の危険情報を最高度の「レベル4」(退避勧告)にした中、自身のフェイスブックで「ウクライナ避難民支援の状況調査のために渡航」(4月30日)と投稿。5月6日には、ウクライナ西部リビウに入ったという。

 この日、衆院議院運営委員会の山口俊一委員長によると、小熊氏は連休前の衆院本会議でウクライナ隣国のポーランドへの渡航許可を得ていた。

 西村氏は会見で、小熊議員を筆頭幹事長代理1か月停止することを発表し、本人から聞き取りした中身をこう明かした。

「小熊議員はポーランド、ルーマニア、モルドバ、スロバキアに行く予定でした。ポーランドに行ったら、ウクライナに帰国する人が多数いて、義憤に駆られて、渡航計画にはなかったが、ウクライナのリビウに赴いた。軽率な行動で、申し訳ないと話していました」とした上で「私からは本議決に反する地域に行く行動を取ったのは、問題であるので(口頭で)注意しました」とした。

 立民の小熊議員に関する処分をめぐっては、ネット上で「処分が軽すぎた」「相変わらず身内に甘い」という厳しい書き込みがつづられている。