まさに横綱相撲だった。大相撲夏場所4日目(東京・両国国技館)、横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)は幕内琴ノ若(24=佐渡ヶ嶽)を寄り切って3連勝。一気に攻め込んで土俵外に退け「落ち着いてやれたかなと。圧力がかかっていてよかったと思います」と振り返った。

 前日までに3大関を破った相手だったが、横綱は「自分の相撲を取りきるのは一緒なので、全く変わっていないです。対策? 特になかったです」と、気にしていなかった。

 その一方、地力をつけた若手との対戦を心待ちにしていた様子。「そういう勢いのある子とやるのは自分も楽しいし、(自分も力を)出し切ったと思います。若い子たちとやるのは燃えるものがありますね」と充実の表情だった。

 初日につまずいたが、徐々にエンジンがかかってきた照ノ富士。ここから白星を積み上げていくつもりだ。