パイレーツの筒香嘉智内野手(30)は10日(日本時間11日)、本拠地でのドジャース戦に「5番・一塁」で先発したものの、4打数無安打に終わった。チームは1―11で大敗し、自身の打率も再び2割を切って1割9分2厘となった。

 パイレーツ打線は相手先発の右腕ゴンソリンの前に5回1安打無失点に封じられ、その後も4投手の前に最後まで連打が出なかった。終わってみれば、わずか4安打1得点。しかし、この1得点を筒香が9回の第4打席で奪う形となった。二塁打と2四球で一死満塁となり、4番手右腕・モロンタの投じた95マイル(約153キロ)の内角速球を弾き返すも一ゴロ。この一打で三塁走者を生還させると筒香に打点1が付き、チームも何とか零封負けを逃れた。

 地元ピッツバーグのメディア「WTAE―TV」も「8回にヨシ・ツツゴウが内野ゴロでRBIをつかみ、何とかシャットアウトだけは逃れた」とリポートし「屈辱極まりないゲーム」と厳しい論調。ナ・リーグ中地区で借金5の3位に甘んじ、首位ブルワーズに7ゲーム差をつけられているチームの現状に地元放送局もイライラをあらわにしていた。