エースよ、甦れ――。巨人の原辰徳監督(63)ら首脳陣が、菅野智之投手(32)へ発奮を促した。

 苦しい試合が続いている。開幕投手を務めた投手陣の大黒柱・菅野はここまで6試合に先発するも3勝3敗の防御率3・78。前回登板の4月29日の阪神戦では3回64球2失点で降板となると、右ヒジの違和感のため翌日に出場選手登録を抹消された。

 復活へ、まずまずの準備は整った。12日のDeNA戦(横浜)での先発に向けて、10日にはジャイアンツ球場でブルペン入り。変化球を交えながら55球を投じ、感触を確かめていた。原監督は「いろんなことをプラス材料に考えていかないとね」と話せば、桑田コーチも「チームがこういう状況なんでね、基本通りに先取点をあげないという事と、やっぱり6回まで試合を作るという大きな仕事があるので。チームに勢いをつけられるような投球をしてもらいたいですね」と大きな期待を寄せた。

 逆風の最中にいる原巨人。エースの復調と共にチームを波に乗せることができるか、注目が集まる。