スペイン1部レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督(62)が、フランス代表FWカリム・ベンゼマ(34)活躍の理由についてポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(37=マンチェスター・ユナイテッド)との〝別れ〟を挙げた。

 ベンゼマは今季ここまで公式戦43試合43ゴール9アシストをマーク。リーグ優勝や、28日の欧州チャンピオンズリーグ決勝進出の原動力となった。そんな中、サッカーメディア「フットボール・エスパーニャ」によると、指揮官はベンゼマについてこう大絶賛した。

「彼はトップスコアラーであるだけでなく、チームメートにアシストを与え、プレーの組み立てにも参加できる。彼は完全な選手で、我々にとって本当に重要な選手であり、トップ、トップの選手だ」

 その上で「クリスチアーノ・ロナウドが去ったとき、カリムはチームのリーダーになったと思う。C・ロナウドは1シーズンに50ゴールほど決めていた選手で、彼がいなくなったRマドリードはゴールを決めるのがより難しくなった。カリムはその責任を負い、チームにとってより重要な存在となった」と指摘。2018年夏にC・ロナウドがユベントス(イタリア)に移籍したことが、覚醒のキッカケとなったわけだ。実際、2017―18年シーズンの公式戦12得点から、翌シーズンには30得点へと増えている。

 昨季も公式戦30得点。30代になってキャリアのピークを迎えていると言える。ベンゼマの活躍について、アーセン・ベンゲル氏は先日、カタールのスポーツ放送局「ビーイン・スポーツ」に「ベンゼマは、30歳までは2~3キロ太り過ぎていたと私は思っていた。だが今は本物のアスリートであり、だからこそ世界で3本の指に入るストライカーでいられる」と指摘していた。