ドラディション12日の後楽園ホール大会で、新日本プロレスの高橋ヒロム(32)が藤波辰爾(68)との〝再会〟を約束した。

 当初ヒロムは同大会で藤波と初共闘する予定だった。だが藤波が4月に新型コロナウイルス陽性判定を受けた影響から、大事をとって欠場しカードが変更に。ヒロムは鷹木信悟、長井満也と組んで棚橋弘至、越中詩郎、永田裕志組と対戦した。

 永田に対し串刺しラリアート、低空ドロップキックを見舞ったヒロムは、さらにエプロンにいる越中に見せつけるようにヒップバットを発射して挑発する。さらにレフェリーが半失神状態となって無法状態となると、3人がかりで棚橋を痛めつけるが、ここで解説席から藤波が加勢。ヒロムはドラゴン式張り手を浴びてしまう。最後は長井が棚橋に3カウントを奪われチームも敗戦を喫した。

 試合後のヒロムは「俺の目の前には初代IWGPジュニアヘビー級王者(越中)がいて、そしてジュニアヘビー級を作った第一人者である藤波辰爾さんがいる。この刺激、たまらないね」と充実の表情を浮かべた。とはいえ完全燃焼したとは決して言い切れない。「こんなもんじゃないからさ。ジュニアはこれから始まる『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』(15日、名古屋で開幕)を見てくれたら分かるから」と、直前に控えたジュニアの祭典での爆発を予告した。

 今年のBOSJでは優勝決定戦(6月3日、日本武道館)の特別立会人として藤波の来場が決定している。目下2連覇中のヒロムは「絶対にあなたの前で優勝します。3連覇、そして4度目はこの俺、高橋ヒロムがもらう」と再会の舞台を指定した。

 藤波とは今大会と5月1日福岡ドーム大会、2度にわたり共闘のチャンスがあったがいずれも流れた。ヒロムは「ということはやっぱり、あなたは俺の前にいるのが最高なのかもしれない。もしよろしかったらどこかでシングルマッチなんて面白いんじゃないでしょうか」と、不敵な提案も繰り出していた。