イングランド・プレミアリーグのトットナムに所属する韓国代表FW孫興民(ソン・フンミン)が〝大人の対応〟で自身の正当性を主張した。

 12日(日本時間13日)に行われたアーセナル戦に出場した孫は、前半33分に味方のロングボールに抜け出そうとした際、DFロブ・ホールディングに肘でブロックするような形で倒された。ホールディングは2枚目のイエローカードで退場となったが、ファウルをうまく誘発したプレーに対し、アーセナルのミケル・アルテタ監督は「自分が思っていることを口にしたら6か月のベンチ入り停止処分を食らうだろう。ウソはつけないから、何も言わないでおく」と苦言を呈した。

 韓国紙「スポーツソウル」によると、孫は試合後に報道陣の取材に応じ「プレミアリーグは常に過激ですから。それは僕も変えられない部分だし、僕たちの守備陣も、相手のFWを防ごうとするときに多少荒っぽくなる」と述べた上で、ホールディングの退場を引き出したシーンを「うまく試合をコントロールできていた。選手1人が退場したことで相手のダメージも大きかったが、それ以前からうまくやっていた」と振り払ったという。

 ファウルを受けた直後の孫は、しばらく倒れ込んでいたものの、痛みを訴える発言は一切なかった。まさにしてやったりのプレーだったのかもしれない。