パイレーツの筒香嘉智内野手(30)は13日(日本時間14日)、本拠地でのレッズ戦に「5番・一塁」で先発出場し、2打数無安打1四球だった。チームは散発4安打で0―4と完敗を喫し、借金も5に膨れ上がって地区首位ブルワーズとは6・5差。自身の打率も1割8分8厘に下がった。

 初回一死一、二塁と好機を作ったものの遊ゴロに倒れた4番・ボーゲルバックに続き、二死二、三塁から筒香も一ゴロに打ち取られた。2点を追う4回一死無走者の第2打席も相手先発の右腕オバートンの内角カーブを振り抜き、二ゴロ。試合後は「初対戦の投手だったので1打席目は探りながらだったが、2打席目は捉えた当たりがゴロになってしまった。あの辺りがまだ、自分の感覚がずれている」と振り返った。

 ただ、この日は7回の第3打席で四球を選び、今季通算15四球をマーク。チームで打率トップを誇るケブライアン・ヘイズに次ぐチーム2位の成績となっている。さらに四球率.152は規定打席に達しているMLB全体の打者の中で9位にランクイン。四球率.132で全体24位のヘイズを上回ってチームトップとなっており、選球眼の良さは際立っている。

 地元ピッツバーグの放送局「WTAE―TV」も筒香の現状に関し、こうしたデータを用いながら「バッシングは簡単だが、試行錯誤しながら見えない結果も残している彼の役割を軽視すべきではない」と慎重な姿勢でリポートしている。

 5月に入ってから待望の初本塁打を放つなど復調の兆しを見せつつあったが、ここにきて再び2試合連続無安打と失速。四球だけでなく筒香のバットからの快音が待たれる。