TOKIOが前代未聞の新プロジェクト「TOKIO-BA(トキオバ)」を始動することを5月5日に発表した。

発案者で新会社「株式会社TOKIO-BA」の社長にも就任した国分太一(47)の言葉には確かな熱量があった。

このほど日刊スポーツなどの取材に応じた国分は、のっけから「え~と、今日は佐々木朗希投手の話でしたっけ?」とさすがのジョークを飛ばして笑いを誘っていた。続けて「僕らは地球の1ピースを手に入れてしまったんです。ワクワクして来ませんか?」と興奮気味に切り出した。

同プロジェクトは、TOKIOが福島・西郷村に、約8万平米の広大なフィールドを購入し、「さぁ、ここでなに作ろうか?」を合言葉に、ゴールを決めず全国から募るアイデアを形にしていく。

完成形は全くの未定で、可能性は無限大。田んぼや畑、キャンプ場、近代的なビル、ショップ、トレーニング場、コンサート会場など案を挙げればきりがない。だが、記者から「TOKIOさんの経験を生かしたスペースができるかもしれないですね」と尋ねられた国分は「それすらも今は言いたくないんです。とにかく何も決まっていないので、今の段階ではゼロ」とこだわりを明かした。

「TOKIO-BA」はもともとアウトドア好きな国分が発案した。20年夏の時点で企画書にしたためていたという。構想2年での実現に、取材時は終始ハイテンションだった。「『何もない』って、めちゃくちゃ楽しくないですか? 大いに地球で遊んでもらいたいです」と話す瞳はキラキラ輝いていた。

94年のデビューから28年目。47歳になっても、童心を忘れない。約1時間、ほぼしゃべりっぱなしの取材を終えた後には「今日は話しすぎて、のどがかれちゃいましたよ」と笑った。いつまでも変わらぬ熱量があった。