お笑いコンビ「爆笑問題」がMCを務める15日放送の「サンデージャポン」でウクライナ侵攻によりロシア国内での、プーチン大統領に対する世論の変化について特集した。

 同番組ではロシア政治研究のスペシャリストであり、ロシアから入国禁止処分を受けている中村逸郎筑波大学名誉教授をゲストに招き、討論した。嫌戦により、ロシア国民が約388万人、IT業界から約5万人が流出していると目されていることには、中村教授は「この軍事作戦は2~3か月で終わりを迎えるのではないかと思っている。(それで)多くの人たちが出ている」と話す。

 リモート出演の実業家・ひろゆき氏(45)は「ウクライナがドンバス地区やクリミア半島を取り戻そうとしてるので、3か月で終わるとは思えないんですが」と中村教授に質問。中村教授は「今後はクリミアが焦点になってくる」と、現在の侵攻がいったん落ち着くも、ロシアとウクライナの対立は続くことを示唆。「戦勝記念日にプーチン氏の愛人と言われている、カバエワ氏が妊娠したというような報道がロシアであった。前線の兵士からすれば何やってんだということになる」と国内の風向きが変わってきていることも表面化しているという。

 また5月9日のロシアの「戦勝記念日」で「32秒間、誰も知られていない若い男性がいた。いまロシア国内で話題になっている」(同教授)と、後継者のお披露目があったのではないかと言及。

 その若い男性はドミトリー・コヴァリョフ氏(36)で「大統領府の中の局長をやっている。お父さんはオリガルヒ(ロシアで力を持つ新興財閥の実業家)」(同教授)とのこと。

 プーチン大統領が血液疾患で入院するとの情報もあり「この人を大統領令によって、大統領代行にして(今後のロシアの)大統領選挙に(備える)」との可能性も指摘した。