お笑いコンビ、トータルテンボスの藤田憲右(46)が15日、埼玉・越谷市のM2 SPORTS FIELDで、6度目となる子ども向け野球教室「Yoshimoto Enjoy Baseball in Koshigaya」を開催し、初実施のミニゲームなどで野球の楽しさを伝えた。

5~10歳までの未経験者のみを対象に、今回は15人が参加。的当てを使った投球練習、ティーを使った打撃練習などをローテーションさせてボールに慣れさせ、最後は2チームに分けて実戦に近いミニゲームを実施。これまでは経験者を対象にした回もあったが、前回から2回は未経験者のみで、藤田は「未経験者だけだと一番(野球の)裾野が拡大している感じがあっていいですね。ちょっとした競技性があった方が子どもは喜ぶので、もともとミニゲームはやりたいなと思っていました。この子たちをいかに野球になじませるか」と振り返った。

藤田は元高校球児で日本野球連盟の指導者ライセンスも持つ。小学生年代の野球人口減少や、野球を始めながらも楽しさを見つけられずに辞めてしまう子どもらを食い止めるべく始めた活動も早6回目。小学校低学年にあたる子どもたちへのアプローチで心がけていることは「野球をやってない風で、野球の動きを交えること」。藤田は「子どもは楽しんでいると、いつものアップメニューの2倍、3倍走っているけど『疲れた』とはならず『楽しかった。もっとやりたい』って言うんですよ。少年野球での練習も”ザ・練習”という感じではなく、もっと楽しい感じで、楽しくやったら子どもたちにとってもいいんじゃないかなと思っています」と語った。

今回は藤田のほか、お笑い芸人の漢咲コータロー(29)らもコーチ役で子どもたちとふれ合った。同イベントは将来的なアカデミー化も視野に入れており、今後も継続して開催予定。「この感じで全国的に波及すれば、野球人口も減らないんじゃないかなと思います。今回経験した子はテレビで野球が流れていたら、『あっ野球だ』って思うと思うんですよね。本物の野球を見てみたいという風にさせるのは大きいと思いたい」。

6月も同地での教室開催を予定している。藤田や漢咲のほか、元プロ野球選手で現役時は片岡治大名義などで西武や巨人で活躍した片岡保幸氏(39)らもゲスト講師として参加予定となっている。【松尾幸之介】