阪神は15日のDeNA戦(横浜)に8―1で快勝。今季初となる2戦連続の2桁安打をマークするなど打線が奮起し、カード勝ち越しを決めた。先発のウィルカーソンが6回を5安打1失点に封じ、2勝目をマークした。

 虎の規格外男・佐藤輝明内野手が1試合2発となる8、9号をマーク。先月29日の巨人戦(東京ドーム)から2週間以上ホームランから遠ざかっていた背番号8から、アーチ量産の気配が濃密に漂い始めた。

 3回一死無走者の第2打席ではインハイへの141キロ直球を捉え右翼席上段へ、先頭打者として打席に入った6回の第4打席では、甘く入った143キロのツーシームを見逃さずバックスクリーンへ運んだ。

 前日のカード第1戦では、ドラフト同期の中野が「野球人生初」の1試合2本塁打をマーク。佐藤輝もこの日の試合後、「(しばらく本塁打が出ていないことに)焦りはありませんでしたが、打ちたいという気持ちはあったので。中野さんが僕を刺激しました(笑い)」と上機嫌。「ホームランだけは負けたくないので」と長距離砲としての矜持をのぞかせた。