立憲民主党の西村智奈美幹事長(55)は17日、国会内で会見を行い、日本維新の会が選挙公報の経歴を問題視した岬麻紀衆院議員を厳重注意処分としたことなどについて言及した。

 岬氏は3年前の参院選に出馬した際、選挙公報に大学の「非常勤講師」と記載。経歴詐称は否定したが、「認識と確認に甘さがあった」と不適切だったと認めている。

 西村氏は「公報に異なる経歴が書かれていたのは非常に重たい。辞職するのが適当です」と指摘した。

 また、維新の石井章参院議員が、夏の参院選栃木選挙区(改選数1)に立候補予定の同党女性候補の事務所開きで「(同選挙区は)女性5人が出る。顔で選んでくれれば、1番を取るのは決まっている」と容姿に関する発言をした問題にも怒りをあらわにした。

「大変、私も憤っております。石井議員は謝罪をするなかでも、若い議員であることをアピールして、若いから見た目がいいんだという文脈で言っていた。これほど有権者をバカにした発言はないと思っております。(維新の処分の)厳重注意ではまったくたりません」

 立民は野党第一党にいながら、政党支持率で維新に追い抜かれてしまい、参院選に向けて危機感を抱いている。

 西村幹事長は「(維新は)自民党のアシスト(補助役)、もうちょっと言えば、自民党よりも右寄りの政策を訴えていることが多い」と〝違い〟を語ったが、立民と維新のバトルは収束どころかヒートアップするばかりだ。