新日本プロレス17日山形・酒田大会「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」Bブロック公式戦で、TJP(37)がマスター・ワト(25)を下して白星発進を飾った。

「ユナイテッドエンパイア」のメンバーとして11年ぶりにジュニアの祭典に帰ってきたTJPは、開始のゴングを待たずしてドロップキックで奇襲。14歳でデビューし、すでに23年のキャリアを誇る男は、多彩な技でワトを攻め立てていく。

 反撃に転じたワトにレシエントメンテからRPP(コークスクリュー式セントーン)を狙われたが、これを回避して自爆を誘発。背中へのマンバスプラッシュ(変型ボディープレス)を浴びせると、そのままピノイストレッチ(変型STF)に捕らえてギブアップを奪ってみせた。

 試合後のリング上では、ワトが田口隆祐と保持するIWGPジュニアタッグ王座取りもアピールした。セコンドのフランシスコ・アキラとともにバックステージに姿を現し「ワト、ひどいあだ名でお前を呼んでコキおろしてやりたい。お前は俺のマスターでもなければ、明らかにこのリングのマスターでもなかった。経験の差で負けたと思うか? それともお前がちっとも〝マスター〟じゃないからか? その両方だと思うぞ」と挑発。

「優勝してトロフィーを取るのは当然の話で、それ以外に俺が狙っているのはお前の腰に巻かれているものだ。お前はそれを避けて通ることができない。全てユナイテッドエンパイアがいただく」と、BOSJ初優勝とともにジュニアタッグ王座取りを宣言していた。