岸田文雄首相(64)は17日、都内ホテルで行われた「清和政策研究会との親睦の集い」に出席した。

 安倍晋三元首相が率いる自民党内で最大派閥の清和会パーティーには、2800人以上の支援者たちが集まった。

 この日、同党総裁として壇上に立った岸田首相は「(清和会は)わが党の最大、最強の政策集団で自民党の屋台骨を支えています。2年前、時の総理としてまだ得体の知れないウイルスに正面から挑んだのが、安倍会長でした」と総理在任中の安倍氏の功績をたたえた。

 清和会は安倍氏を始め、森喜朗氏、小泉純一郎氏と3人の総理大臣を輩出していることで知られる。岸田首相は「このあたりも清和会の凄みなんではないかと思っています。一方、私ども宏池会は、ようやく30年ぶりに私が総理総裁までたどりつきました。このあたりに清和会と宏池会の戦闘能力の違いがあらわれていると感じています」と語った。

 岸田首相といえば、二階派パーティー(16日)で、同派会長の二階俊博元幹事長を持ち上げようとした際、発言ミスが目立った。二階氏が永田町の党本部で使う国土強靱化推進本部長室は5階にあるが、首相は「官邸に要請や相談に来られる方より、党本部6階の二階本部長の部屋の前に行列を作る方のほうが圧倒的に多い」と話していた。

 党内で〝お公家集団〟で言われる宏池会出身の岸田首相だが、今夏の参院選に勝利し、長期政権をつかめるのか――。