カブスの鈴木誠也外野手(27)は17日(日本時間18日)、本拠地でのパイレーツ戦に「4番・右翼」で先発出場し、4打数1安打2打点をマーク。2点二塁打を放ち、守備でも〝レーザービーム〟でメジャー初捕殺を記録するなど好守に渡る活躍で7―0で大勝したチームに貢献した。

 まず守備で地元ファンをうならせた。1点リードの4回一死三塁。筒香が高々と打ち上げた右翼線際の飛球をキャッチし、速射砲のごとく本塁へ送球。ワンバウンドで捕手コントレラスのミットに収まり、三塁走者で122キロの巨漢ボーゲルバックのホーム突入を見事に阻止してみせた。

 クロスプレーでエキサイトしたボーゲルバックがコントレラスに激しく詰め寄り、あわや一触即発となる場面もあったものの球審が間に入って事無きを得た。このイニングはダブルプレーで終了となり、スコアボードに「0」が刻まれると本拠地スタンドも大歓声だ。

 米スポーツ専門局「ESPN」で同日放送された「Baseball Tonight」でも、このシーンが番組内のトピックスとして「セイヤ・スズキが評判通りの強肩でシカゴを熱狂させた」とリポートされている。

 打っても鈴木は4回裏、無死一、二塁の好機で快音を響かせた。相手先発の右腕ブルベイカーの投じた初球を強振し、左中間を深々と破る2点適時二塁打。6試合連続安打をマークし、この日は4打数1安打2打点で打率2割5分5厘とした。

 試合後のロス監督は、初捕殺で相手走者の本塁突入を阻止した鈴木のプレーを振り返り「素晴らしいスローイングだった」と絶賛。好守で存在感を示した背番号27に満足げだった。