ノアの元野獣・藤田和之(51)が一からの出直しを誓った。

 21日の東京・大田区総合体育館大会では異例の第1試合に出場し、岡田欣也(29)とシングルで対戦する。

 GHCヘビー級王座を保持していた藤田は、4月30日の両国大会で潮崎豪との防衛戦が決まっていたが、直前に新型コロナウイルスに感染。同大会を欠場し、無念の王座返上となった。

 18日の会見では冒頭で「ノアファンの皆さま、関係者の皆さま、そして対戦相手の潮崎選手にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と深々と頭を下げた。

 続けて「今すぐにでもGHCのタイトルに挑戦したい気持ちはありますが、挑戦者の列の最後尾に並ばなければならないと思います。今後は一から実績を積み重ね、もう一度チャンピオンのベルトを巻けるように日々努力、精進してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします」。1996年11月デビューのベテランが、一からスタートすることを決めた。

 会見には団体カラーを意識した緑色のネクタイを着用して出席し、この日はビールではなくメロンソーダをゴクリ。「初心に帰り、まっさらな緑の気持ちでここに来ました」と新たな気持ちでリングに立つことを誓っていた。