プロレス団体「GLEAT」18日の後楽園ホール大会で、カリスマ・CIMA(44)がデビュー25周年記念試合で新日本プロレスの鷹木信悟(39)とタッグを結成した。

 CIMAにとって鷹木はドラゴンゲート時代の後輩にあたる。デビュー戦のパートナーも務めたが、ブラッドジェネレーション以降は互いに違うユニットに在籍したため共闘機会は極めて少なかった。キャリアの節目でまさかのタッグが実現し、先に入場したCIMAはロープ上げで鷹木を出迎え。「バルクオーケストラ」の河上隆一、KAZMA SAKAMOTO組と対戦した。

 敵軍のセコンド介入により苦戦を強いられたCIMAだったが、この窮地に鷹木が躍動。強烈なパンピングボンバーで河上を場外に排除すると、KAZMAにも龍魂ラリアートをフェイントにしたDDTを決めてアシストする。さらにCIMAは鷹木と連続してKAZMAに串刺しラリアートを決めて一気に攻勢に。トカレフ、シュバインと得意技を連発すると最後はメテオラで3カウントを奪ってみせた。

 実に約15年ぶりの共闘を終え鷹木は「最初オファーもらった時、正直戸惑った。俺をキレイに送り出してくれたドラゴンゲートに義理があったから」と告白。だがこのカードがCIMAたっての希望だったことを聞いたことで出場を決断したという。「デビュー戦の時は隣にCIMAがいた。若い時は打倒CIMAでやってきたからね。あなたの存在は大きく影響しますよ」と縁の深さを実感しつつ「俺もめちゃめちゃGLEATな刺激をもらったよ。こういう偉大な先輩もいるし、元気な後輩もいるから、しっかり元気ハツラツ頑張っていきます」と決意を新たにしていた。

 昨年度プロレス大賞MVPも獲得した後輩との再会にCIMAも「いま信悟は新日本プロレス、去年はIWGP(世界ヘビー級王座)を取ってるから。よく(エル)リンダマンが情報入れてくれるんで。来てくれてありがとうございます」と感謝しきり。「俺も今はGLEATを代表してる人間やから。どんどん大きく輪を、渦巻きを大きくしていくのが俺の役割やと思ってるから。過去の俺は先輩であり上司であり、うっとうしいヤツやったと思うけどね。でもね、全部受けとめて、またこういう時が来れば応えてくれる。それが人生の清算じゃないですか」と感慨深げな表情を浮かべた。

 とはいえ節目の試合もCIMAにとっては通過点でしかない。「まだまだ25年やけど、やりたいことあるから。これで鷹木信悟が新しい扉を開いてくれたかも分からん。(鷹木と)同じ山梨の武藤(敬司)さんじゃないけど、俺ヒザ壊れてもいいと思ってるから」と、さらなる活躍を誓っていた。