明石家さんまが企画・プロデュースしたアニメ映画「漁港の肉子ちゃん」(渡辺歩監督)が、モロッコで6日から11日に開催されたメクネス国際アニメーション映画祭で、長編アニメーション国際コンペティション部門「観客賞」「ジュニア審査員賞」をダブル受賞し、渡辺監督がこのほど喜びのコメントを寄せた。

「映画ドラえもん のび太の恐竜2006」(06年)「海獣の子供」(19年)などを手がけた渡辺監督は「モロッコの皆さんに映画をみていただけたことに感動しております。更には賞までいただけるなんて!(しかもふたつも!)驚きと感激の気持ちで心がいっぱいです!」と感謝。「スクリーンを見つめる皆さんの瞳の輝きはモロッコの太陽のようにまぶしく、笑い声は風そよぐ木々の葉音のように爽やかで。アニメーションへの情熱にあふれた映画祭の熱気に、この映画を作ることができた喜びを改めて感じました!メクネス映画祭の歴史の一部になれてとてもうれしいです!ありがとうございました!」と喜んだ。

同作は現在台湾で公開中で、来月2日からは北米、同8日からはフランスの公開も決定しているなど、世界に輪が広がっている。

モロッコはマラケシュ映画祭が開催されるなど、映画人気、また日本作品を含めたアニメ人気が高い。「メクネス-」では19年に、「この世界の片隅に」長編映画部門のグランプリを受賞するなどしている。

映画は、漁港の船に住むワケありな母娘、肉子ちゃんとキクコが紡ぐ感動のハートフルコメディー。さんまが直木賞作家の西加奈子氏の小説にほれ込み、プロデュースを担った。