女優の石橋静河さんが5月14日、青森県内で行われたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)のトークライブに出席した。源義経(菅田将暉さん)を虜(とりこ)にした静御前を演じた石橋さんは、オファーが届いたとき「なんの冗談だろう?」と驚きを隠せなかったと明かした。
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本作で大河ドラマデビューを果たした石橋さんは、「『伝説の人をやるのか』ということですごいプレッシャーが襲ってきました。いろいろな地で『ここは静が来たんだ』という伝承が残っているということは、それだけたくさんの人が思いを寄せる人物なんだなと。それを大河ドラマで演じるとなると、どんどん緊張して」と重圧を口にした。
脚本を担当する三谷幸喜さんが作り上げた静御前のキャラクターについては、「ちょっと斜めから切り込むような、男っぽい感じなんです」と解説。続けて「“義経一筋”という人なのかなと思ったら、それはそうなんだけど、もっと一人の人としてそこにいる場所があるというか。そこにいる存在感のある人なんだなっていうのが今回の脚本を読んで意外だったところですね」と話した。
義経の正妻・里(三浦透子さん)との関係については、「本当に三谷さんの脚本だなっていう感じで。普通はもっとドロドロ、しれつな争いになるけど、どこかユーモアがあって『この人たちこのけんか終わったら仲よくなっちゃうんじゃないか』と思うくらい(笑い)。すごく面白いシーンでした」と“三谷ワールド”を実感した。
三浦さんとは作品では初共演。伊豆のロケでは一緒に“おすし屋さん”で交流を深めたそうで、「今回一緒になっていろいろな話をしました。本当に里も芯の強い女という感じで、静御前も負けない女って感じなので。そのバランスがすごく面白いし、透子ちゃんもすごくかっこいい女の子なので、戦ってるんですけどすごく楽しみながらやりました」と振り返った。
トークショーの最後は「静御前という役は、本当に皆さんの中でいろいろなイメージがあると思います。今回私が演じた静御前は、皆さんが想像される静御前とは違うかもしれないけれども、歴史は想像できるのが面白いところだと思うので、今回は『こんな静御前も面白いな』というふうに見てもらえたらうれしいです。これからの展開を楽しみに見ていただきたいと思います」と観客に呼びかけた。
「鎌倉殿の13人」は61作目の大河ドラマ。脚本は、2004年の「新選組!」、2016年の「真田丸」に続き3度目の大河ドラマ執筆となる三谷さんで、後の鎌倉幕府の二代執権・北条義時(小栗旬さん)が主人公。野心とは無縁だった若者が、いかにして武家の頂点に上り詰めたのかを描く、予測不能のエンターテインメント作だ。
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