復調の日は訪れるのか、それとも…。パイレーツの筒香嘉智内野手(30)が18日(日本時間19日)、敵地でのカブス戦に「7番・一塁」で先発出場し、4打数無安打に終わった。チームは3―2で競り勝ち、同一カード3連敗を逃れたものの自身のバットから快音は響かず〝カヤの外〟だった。

 相手先発の左腕スマイリーの前に2回二死の第1打席は空振り三振、4回一死の第2打席も投ゴロ。6回無死一塁の第3打席は3番手・右腕マーティンの甘く真ん中に入ったカットボールを強振したものの中飛に打ち取られた。最後の打席となった1点を追う9回は先頭で相手守護神・ロバートソンと対峙し、二ゴロ失策で出塁。しかし、結局得点にはつながらなかった。

 これで2試合連続無安打となり、打率は1割6分7厘にまで降下。出塁率2割7分1厘、長打率2割1分9厘、OPS(出塁率+長打率)も.488と惨たんたる数字となっている。

 試合後の筒香は「今年は本当になんでだろうというくらい、いい当たりが正面に飛ぶことが多い。良くなってる、良くなってるって言って結果が出ていないけれど、辛抱強くやるしかない」と口にし、首を傾げながら唇をかむ。そして「スイングの切れで言うと、1週間前とはまったく違うし、どこかでかみ合うっていう感覚はある」と務めて前向きな言葉で締めた。

 しかしながら自身が出場した最近5試合の打撃成績は打率0割6分3厘、0本塁打、0打点、OPS.125と結果は全く伴っていない。SNS上では「ヨシ・ツツゴウに〝Good―Bye〟の時が来た」「パイレーツはツツゴウのための慈善団体ではない」などとパイレーツファンからの批判が乱立していることから、筒香の時間的猶予は少なくなっている。