作家でタレントの乙武洋匡氏(46)が19日、自身のユーチューブチャンネルを更新し、今夏の参院選に東京選挙区(改選6)から無所属で出馬すると表明した。

 乙武氏は「参院選についてのご報告」とした上で「私、乙武洋匡はこの夏に行われる参議院選挙において、東京選挙区から、どの政党からの支援も受けることなく、完全無所属の立場で立候補します」と発表した。

 東京選挙区は自民党の公認を受けて立候補するアイドルグループ「おニャン子クラブ」元メンバーで女優の生稲晃子氏、改選を迎えた立憲民主党の蓮舫氏、都民ファーストの会が国政を目指して設立した「ファーストの会」から荒木千陽氏などが立候補を表明している。

 与野党関係者は乙武氏が激戦区で、それも無所属から立候補することに「驚きました」と声を上げる。

「乙武氏が政界進出に関心があることは知っていました。われわれは選挙に出るなら、今勢いがある日本維新の会から全国比例だと見ていた。知名度を十分に発揮できるはずですよ」(自民党関係者)

 立民議員は乙武氏が東京選挙区を選んだことに「6人が当選でき、自民党の生稲氏、蓮舫氏、共産党の1議席は確実だと思います。残りを都民ファ、日本維新の会、れいわなどの候補者が争うことになるが、果たして乙武氏に注目が集まるのだろうか」と首をかしげた。

 永田町では参院選に向けて「著名人候補者はまだ出る可能性がある」と見られている。