踏んだり蹴ったりの一日だった。カブスの鈴木誠也外野手(27)は19日(日本時間20日)のダイヤモンドバックス戦に「4番・右翼」で先発出場したものの4打数無安打に終わった。連続試合安打は7で止まり、打率は2割4分8厘に下がった。

 この日は2勝負けなしと好調の相手先発・ゲーレンとのマッチアップだった。今季ここまで防御率1・05を誇る右腕と対峙し、2回先頭の第1打席では際どいコースのカットボールを見送ったもののストライク判定されて見逃し三振。思わず天を仰ぐシーンも見られた。4回一死の第2打席も力のない三ゴロに打ち取られた。

 6回無死の第3打席では2番手右腕・ポッぺンの前に見逃し三振。2点を追う8回一死の第4打席は4番手右腕・ケネディと対戦し一失で出塁したものの、最後まで快音は響かなかった。

 一方、ここまで定評の高かった守備でも大きなミスを犯した。4回二死二塁で右前打を捕球し、本塁生還を狙った相手走者を刺そうとバックホームを試みたものの送球は大きく一塁側へそれて2点目のホームインを許した。打者には二進を許し、初の失策を記録。さらには直後の適時打でリードを3点に広げられた。

 チームは1―3で敗戦。2連敗で借金は7に広がったことで、SNS上でもカブスファンの怒りは中地区4位に低迷するチームに対する不満がくすぶり始めている。ダイヤモンドバックス戦で攻守にわたって精彩を欠き、チームの足を引っ張った鈴木についても「スズキは〝メシア〟(救世主)じゃなかったの?」「彼の〝レーザービーム〟はカブスを撃ち抜いてしまった」などと皮肉るコメントも散見された。