国内男子ツアー唯一のプロアマ形式で行われる「ゴルフパートナー・プロアマ」3日目(21日、茨城・取手国際GC東C=パー70)、プロ野球日米通算170勝を挙げ、昨季限りで現役引退した松坂大輔氏(41)が、最終日(22日)との合計スコアで争われるアマチュアのスクラッチ戦に出場した。

 公式戦でプロと回るのは初めてとなった松坂氏は、2バーディー、7ボギー、2ダブルボギーの79で回り、9オーバーでアマのスクラッチ戦参加の50人中27位につけた。「朝イチのティーショットは、なかなか野球でも味わえないような緊張感があったけど、しっかり球に当たってよかった。全体的には楽しいラウンドだった。70台で回れればと思っていたので、ギリギリ達成できてよかった」と振り返った。

 ベストスコアは70。飛距離については「ちゃんと当たれば300(ヤード)ぐらい。毎回一緒に回るプロからは『相当損している。もっと飛ばせるって』と言われる」。プロ野球選手として培ってきたパワーはゴルフでも存分に発揮されており、9番パー5では3メートルに2オン。しかしイーグルパットをショートさせて「松山英樹にはなれなかった。やっぱりあれをショートしてしまうのがアマチュア。せめてオーバーしたかった」と悔しさ交じりの笑顔で語った。

 残る18ホールに向けては「今日はパーを取るのに必死だったけど、今日よりは打数を縮められるようにしたい。また明日の朝イチのティーショットは緊張するでしょうけど、僕らは楽しめたらいいですね。プロの方たちはそうはいかないですけど」と意気込みを語った。

 また、この日第3ラウンドが行われたプロの争いでは、大槻智春(32=真清創設)が通算19アンダーで首位。2打差2位に今平周吾(29=ダイヤ)らがつけている。