俳優陣内孝則(63)が22日、都内で、映画「ALIVEHOON アライブフーン」(下山天監督、6月10日公開)の完成報告イベントに出席した。

野村周平演じるeスポーツ日本一のレーサーがドリフトレースの頂点を目指すストーリー。

冒頭のあいさつで、陣内は「前回ごあいさつさせていただいた時に、ぼくと野村周平くんが自分の演技のことを非常にイケているといっちゃったんですけど、その直後、TMCというスタジオで、西島秀俊さんと会いまして、『最近すごいね、映画の評判が』っていったら、西島君が『違うんです。違うんです。あれぼくじゃないんです。監督がすごいんです。監督が素晴らしいんです。監督がいいんです』って一生懸命(言った)。そしたら横にいたマネジャー2人が『やっぱり評価される俳優さんって謙虚なんですね』って。それを聞きまして、今日から今日から謙虚な俳優になりたいと思っています」と各映画賞を総なめにした話題作「ドライブ・マイ・カー」で主演を務めた西島と自身を比較して笑わせた。

続けて「この映画を(試写などで)見た人、みんな面白いとおっしゃってくださるんですけど、これすべて、ぼくの演技じゃないんです。ぼくは全然ダメなんです。監督が、監督が素晴らしいんです。本当にぼくみたいな、しょうもないつまんない俳優を使っていただいて」と西島をまねた。

「もちろんこれ謙遜ですよ。謙遜ですけど」と本音をこぼしつつ「使っていただいてこんな面白い映画にしていただいて、本当に、感謝しています。一般の方に見ていただいているときも、面白かったと思ったときに、あの謙虚な俳優がいいなとか思っていただけるとうれしいなと思います」とコメントして笑いを誘った。

主演の野村が作品の見どころを聞かれて「全部いいですけどドリフトシーンが本当に迫力満点なんで。あとは僕が出ているところは基本いいと思っているので、そこらへん見ていただければと思っています」とぼけると、陣内は「謙虚に、謙虚に」とすかさずつっこんでいた。

吉川愛、青柳翔、福山翔大、元レーシングドライバー土屋圭市氏、山中智瑛、下山監督も出席した。