テレビ朝日の玉川徹氏が23日、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。ロシアのウクライナ侵攻について持論を述べたが…。

 玉川氏は「ゼレンスキー大統領がどうなったら勝利なのかということについて、2月24日の侵攻以前の地点に戻せばウクライナの勝利だと、戦争は外交を通じて終結することになると話している。ちょっと前まではクリミア半島も取り戻すと言っていた。だいぶ変わっているが何を意味するのか」と首をかしげた。

 ゼレンスキー大統領には戦争の出口を考える責任があると指摘しながら心配な点があるともいう。「ロシアが侵略しているのだからロシアが悪いに決まっている。しかし、ロシアが侵略しないように持っていけなかったのかと僕は前から考えている。例えばミンスク合意もゼレンスキー大統領になってからそれを反故にするようなことを続けてきて、ロシアに侵略の言い訳を与えてしまったのではないか」

 ミンスク合意とは2014年のウクライナ東部で起きた紛争における停戦合意のこと。玉川氏の意見に対して、専門家として出演していた朝日新聞の駒木明義氏は「ミンスク合意についてはゼレンスキー大統領が破ったというか、そもそもロシア側とウクライナ側で解釈が違う。合意の当事者が誰かということと、合意内容を進める順番に食い違いがあって行き詰っていた」と背景を説明していた。