映画監督の押井守氏(70)が23日、都内で「新潟国際アニメーション映画祭」記者会見に出席。同映画祭の審査委員長を務めることが発表された。

来年3月に第1回新潟国際アニメーション映画祭の開催が決定。同映画祭は長編商業アニメーションにスポットを当てた、長編アニメ映画のコンペティション部門を持つアジア最大の祭典として、新潟から世界へアニメ文化を発信する。開催時期は来年3月17日から22日の6日間で毎年開催を予定。

この日の会見は、フランス・カンヌと新潟市で同時開催された。審査委員長の押井氏は「アニメーションのコンペは映画祭の一部。基本的にはアート系の作品がメインだったと思うが、今回1番の特徴は長編作品に特化していること。僕らの世界では人の作品に、”けちをつけるな”というのがあしき伝統だった。今回それを打ち破る契機になれば」と説明した。

アニメーションにはさまざまな文化が集まっていると話し、「映画祭に、そういったもの全体として盛り上がっていけば楽しい。アニメファンがいっぱい集まって、楽しいイベントになれば最高だなと思います」と期待を示した。

「この世界の片隅に」「機動警察パトレイバー」を製作した真木太郎氏が企画・制作、フェスティバル・ディレクターを井上伸一郎氏が担う。