俳優の水谷豊(69)のハマり役といえば「相棒」(テレビ朝日系)の杉下右京役だ。4代目相棒を務めた反町隆史が卒業し、ファンの間では5代目相棒に注目が集まっている。多くの候補の名前が挙がっているが、当然後任探しには水谷の意向が大きく反映される。

 そんな水谷は23日、自身が監督し脚本も手がけた映画「太陽とボレロ」(来月3日公開)の東京プレミアに、主演の檀れい、石丸幹二、町田啓太、森マリアと出席。

 映画は、クラシックのオーケストラを題材に音楽を愛する、普通の人々の人間模様を描いている。水谷は「演奏が中盤に差し掛かって、楽器にさまざまな仕掛けが施されていて、音楽が盛り上がった時にバタバタと人が倒れていく…と考えた時に『ちょっと待てよ、これ相棒じゃないか』と思い直しましてね(笑い)」と相棒トークで笑いを誘った。

 出演者も相棒関係者が多い。石丸は相棒出演をきっかけにオファーを受けた。檀は2代目相棒を務めた及川光博の元妻。町田は相棒の後任候補の一人として名前が浮上しているのだ。

 町田は「毎回、刺激的でこんな時間をずっと過ごせたらいいなと思うぐらい夢のような時間でした」とコメント。

 芸能プロ関係者は「出演に加え、あのあいさつもいいアピールになった。若返りを狙う意味では町田は候補の一人になるでしょう」と指摘した。

 好きなことを聞かれた水谷は「何が好きなんでしょうね。いつも思ってるのは人って何だろうって。それが自分を動かしてる原動力。いつまでたっても人って分からない。それでいて素晴らしい人に会いたいといつも思ってる。つらいことも悲しいこともある。でもその先、必ずいい世界が待ってると思いながら仕事も生活もしてます。それが好きなことですかね」と回答。水谷のおめがねにかなう相棒は果たして――。