このまま波に乗って行けるか。パイレーツの筒香嘉智内野手(30)が23日(日本時間24日)、本拠地PNCパークでロッキーズ戦に「5番・一塁」で先発出場し、4試合連続打点をマークした。同点で迎えた8回に決勝打を放ち、2―1で勝利したチームに大きく貢献した。

 1―1で迎えた8回。走者のヘイズが二盗を成功させて本拠地のボルテージは高まったが、4番・ボーゲルバックは二ゴロに打ち取られていた。二死三塁で筒香が迎えた第4打席、3番手右腕・キンリーの投じた初球スライダーを強振した。打球は高いバウンド性の当たりとなってキンリーの頭上を越え、変則シフトを取っていた相手二塁手に捕球されたものの全力疾走で一塁ベースを駆け抜け、タイムリー内野安打。三走のヘイズが本塁生還を果たすと、PNCパークのスタンドは大歓声に包まれた。

 この日は4打数1安打1打点で打率1割8分3厘。連日打点を重ねているだけでなく3試合連続安打で打棒の調子はゆっくりとだが、右肩上がりになってきた。試合後は「あそこに飛んでくれて良かった」とコメント。チームの連敗を3で止める今季15点目を叩き出し「打点はチームの勝ちに直結するので、僕の中でもこだわりがあるし、大事なこと」と言葉に力を込めた。

 シェルトン監督も筒香について「それまで打席で格闘していたから、安打になってしかるべき」と評価した。

 一方、パイレーツの地元紙「ピッツバーグ・ポスト・ガゼット」(電子版)は、この日の掲載記事で「今オフに1年400万ドル(約5億1000万円)で契約したツツゴウにとって、このシーズンは明らかに荒れた年になっている」としながらも「月曜日のロッキーズ戦はあり得ない方法でヒットを打った」とリポートしていた。