米スポーツ専門局ESPN(電子版)は24日(日本時間25日)に「テレビで見逃せないMLBの選手は? 今季見るべきチームと選手」との見出しで、MLB担当の記者ら6人が選出したチーム、打者、投手を発表した。チーム部門でエンゼルス、投手部門で大谷翔平投手(27)の名前が挙がった。

 エンゼルスを選んだのは球界で情報通として知られるジェフ・パッサン記者だ。「大谷を筆頭とする6人ローテはかなり手強いもの。守備が良くないとされていたチームだが、実際には驚くほどしっかり捕らえている。トラウトは野球の縮図とも言うべき、我々が目にすることができる最高の選手で、大谷は我々が150年以上の歴史の中で一度も目にしたことがないユニークな選手。見ていて最も楽しい2人が同じチームでプレーしているとあれば、考えるまでもないでしょう」と強調した。

 投手部門で大谷を選んだアルデン・ゴンザレス記者はこう解説する。「そもそも、ユニコーン投手を見る機会がどれだけあるだろうか? 彼の速球は大体、時速90マイル台後半(約157キロ~)だし、明らかに制球力が上がっている。それを壊滅的なスプリットと厄介な変化球で組み合わせる。彼がロックオンしている時は、打席や塁にいるときと同じくらい支配的になれる」

 その上で「我々が見ているものは本当に前例がない。100年以上前に二刀流だったベーブ・ルースは、長く投手を務めなかったし、大谷のように盗塁をしなかった。大谷の動き全てに注目する必要がある」と指摘した。グラウンド上の大谷を一瞬たりとも見逃してはいけない。