イタリア1部サンプドリアの日本代表DF吉田麻也(34)が、クラブ担当記者の座談会で低迷の〝戦犯〟とヤリ玉に挙げられてしまった。

 今季の吉田は献身的な守備だけでなく、2ゴール3アシストと攻撃面でも存在感を発揮し、一見すると上々のシーズンを過ごしたように映る。

 しかし辛口で知られるイタリアのメディアは黙っていなかった。「トゥットメルカート」は、サンプドリア担当の著名記者3人による座談会を掲載。そこで活躍した選手など様ざまな話題について討論する中で「残念だった選手は誰か」というテーマで吉田の名が挙がった。

 イタリアで最大部数を誇る有力紙「ラ・スタンパ」のダニーロ・サンギネッティ氏は「吉田麻也は、日本代表のW杯についてあまりに考えすぎて、チーム(サンプドリア)についてはほとんど考えていなかった。そのせいで、数回の個人的なミスを伴う一連の悲惨なパフォーマンスがあった。日出づる国の選手は限界だ…」と酷評。森保ジャパンがカタールW杯最終予選を強いられる中で主将として重責を果たす一方で、サンプドリアでのプレーがおろそかになっていたと厳しく指摘した。

 シーズン後半は負傷などもあって現地ではパフォーマンスの低下が指摘されており、辛口のイタリアメディアの〝標的〟になってしまったようだ。