エンゼルスの大谷翔平投手(27)は25日(日本時間26日)に本拠地アナハイムでのレンジャーズ戦に「1番・DH」で先発出場し、3打数無安打、1盗塁、1得点だった。打率2割5分1厘。チームは2―7で敗れて、連勝は3でストップ。ア・リーグ西地区首位のアストロズとのゲーム差は2に広がった。

 中堅上空へ打球が上がった瞬間、エンゼル・スタジアムは大歓声に包まれた。1―7の8回一死一塁でマウンドは3番手の左腕バーク。初球、87・4マイル(約141キロ)の外角より低めのスライダーを豪快にすくい上げた。角度39度、打球速度106・2マイル(約171キロ)で打ち上げると夜空に吸い込まれるようにぐんぐん伸びたが、フェンス手前で中堅手が余裕を持って捕球した。飛距離379フィート(約116メートル)の大飛球。396フィート(約121メートル)の中堅最深部まで17フィート(約5・2メートル)だった。

 相手先発はメジャー2年目の右腕オットー。通算4打数1安打1打点で昨年9月30日の対戦で初回に先制三塁打を張っている。初回先頭は四球。続くトラウトが5球目で空振り三振に倒れた間に二盗に成功。今季7個目だ。4番レンドンの左前打で本塁へ。三塁ベースを蹴ったところで大きくバランスを崩すも何とか体勢を立て直し、そのまま同点のホームに滑り込んだ。

 3回先頭はカウント1―2からファウル4球で粘るも10球目、89・3マイル(約144キロ)の外角低めのチェンジアップに空振り三振。5回二死無走者はカウント2―2からの6球目、80・3マイル(約129キロ)の外角低めのスライダーにバットは空を切った。

 26日(同29日)は本拠地でのブルージェイズ戦に今季8度目の先発マウンドに上がる。昨季、ア・リーグMVPと本塁打王を争ったウラジーミル・ゲレロ内野手(23)との今季初対決、リアル二刀流での大暴れに期待だ。