巨人が26日のオリックス戦(東京ドーム)に2―3で敗れ、連勝が「2」でストップ。菅野智之投手(32)が先発するも終始安定感を欠き、6回を7安打2四死球3失点と、エースらしからぬ内容で4敗目を喫した。

 ハーラー単独トップの6勝目をかけてマウンドに上がったエースだったが、立ち上がりからピリッとせず。先頭の福田、宗に連打を浴び、大城の犠打で一死二、三塁と早速ピンチに…。中川圭に犠飛を許し、あっさり先制点を献上した。

 なんとか立て直したい右腕だったが、崩れたリズムを呼び戻すことはできず、5回まで毎回先頭打者を出すまさかの事態。3回には2四死球から一死二、三塁の危機を招くと再び中川圭の犠飛、5回には宜保の犠飛でそれぞれ1点を失い、終わってみれば6回まで毎回走者を許す投球で計3点を失った。

 首脳陣の評価も分かれた。試合前には「(菅野が)我慢(の投球)をして、われわれ攻撃陣が主導権を握るという、そういうゲームになればと思っています」と語っていた原監督だが、実際は期待に反する投球。らしくない姿を見せたエースを「よく3失点で抑えたなという、内容がちょっと悪すぎましたね。リズムがなかなか、なんというか、こっちのリズムにはならなかったね」と語るにとどめた。

 一方、桑田投手チーフコーチは菅野の粘り強さを高く評価。「シーズンずっと調子がいいということはないので、こういう調子が悪いときにいかに粘れるかがすごく大事なので、きょうはそういった意味では6回3失点、試合はつくったということで、僕は非常に、菅野は頑張ったなと思いますね」と絶賛すれば「調子というのは、自分(私)でも年間5~6試合はそういう試合がある。立ち上がりはどの投手も何年やっても難しいものでして、調子の悪い中で試合をつくったというのは僕は非常に評価できると思っています」と、自身の現役時代の経験を例に出してさらなる賛辞の言葉を送った。

 菅野自身は「コンディションを整えて次の登板に向けて頑張ります」と既に視線の先を前へ。次戦ではエースらしい投球で試合の主導権を握る。