1992年(平4)9月に発生し、未解決事件のまま07年に時効が成立した「金沢女性スイミングコーチ殺人事件」をモチーフにした映画「とら男」(村山和也監督、8月6日公開)の会見が26日、都内で行われた。

石川県警捜査1課の元刑事で、捜査した当事者でありながら本人役で主演した西村虎男さん(72)は、捜査について「推理、検証の繰り返し」と語った。その上で「警察組織が階級社会で、いびつ。幹部が実務経験がなく、階級のみで指示すると、おかしな方向に進むから(未解決事件に)なる」と持論を展開した。