エースの力投は報われなかった。28日の中日戦(京セラドーム)は山本が8回を2失点に抑える力投を見せるが、打線がまったくつながらず、1点を取るのが精いっぱい。1―4と連敗を喫し、交流戦開幕から2カード連続負け越しとなった。

 毎回のように安打で出塁しながらすべて単発に終わり、プロ初先発の鈴木の前にゼロ行進。再三のチャンスをモノにできず、またもエースに負担をかける展開になる。山本は3回に一死三塁から大島に先制打を許し、同点で迎えた8回には二死一、二塁から三ツ俣に三遊間を破られ、痛恨の勝ち越し点を与えた。8回を121球で無念の降板。2番手のビドルが9回に追加点を与え、援護のないままに山本に3敗目がついた。

 得点力不足で投手陣に負担がかかる試合が目立っている今季のオリックス。エースで落とした痛すぎる黒星に中嶋監督は「山本を楽に投げさせたかったが…。単発で連打がなかった。チャンスをモノにできなかったのが悔しいところ」と唇をかんだ。