エース右腕が悔しさをにじませた。オリックスは28日の中日戦(京セラ)に1―4で敗戦。先発した山本由伸投手(23)は8回を4安打2失点、121球の力投を見せながらも打線の援護に恵まれず、3敗目(5勝)を喫した。

 3回に一死三塁のピンチを招くと、大島に右前に運ばれて先制点を許す。同点に追いついた直後の8回には二死一、二塁から三ツ俣に三遊間を破られ、痛恨の勝ち越し点を与えた。その裏に攻撃陣が二死三塁の同点チャンスを作るもあと1本が出なかった。

 試合後は「感覚や身体の調子自体は悪くなかったと思いますが、先制点を許してしまったところや同点に追いついてもらった直後に失点してしまったところなど、投球においての大事な部分ができていなかったと思います」と流れを引き寄せることができず、反省の弁を並べた。

 交流戦に相性のいいオリックスだが、これで1勝4敗。エースで手痛い黒星を喫し、2カード連続負け越しと足踏みが続く。