佐世保競輪の「2022年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」(FⅡ)は28日、開幕した。

 初日メインの優秀は成田和也(43=福島)、松浦悠士(31=広島)、守沢太志(36=秋田)が勝ち名乗り。古性優作(31=大阪)、吉田拓矢(27=茨城)のS班勢も勝ち上がりに成功。29日は早くも最終日を迎える。

 12Rのスーパープロピストレーサー賞(1着賞金360万円=副賞含む)は松浦の3連覇なるかに注目が集まるが、気になるのは佐賀のビッグボス・荒井崇博(44=佐賀)だ。

 初日(28日)の優秀12R、目標の清水裕友(27=山口)のまくりは守沢に阻まれたものの、内に進路を取り3着。「アタマコースがあったので悔しい。間に入りたかったが、危なかったのでバックを入れたので出なかったですね」と振り返り、コンディション面に関しては「いつも通りかな」とサラリと話す。

 スーパープロピストレーサー賞の位置取りは古性を指名。「どんなものなのかを知りたいし、コマ切れの方がチャンスあるかな。中四国(太田竜馬―松浦)には悪いけど、そこだと優勝の絵が見えない」とGP王者との初連係を決断するに至った経緯を説明した。

 今年は早くも2V。先のいわき平GⅠ日本選手権ではファイナリストとわが世の春を謳歌する男は、最後に意気込みを聞かれ「(井上)昌己(42=長崎)が欠場になって佐賀、長崎で誰かがと思って走っていた。(SPR賞は)僕一人なのでこの勢いで優勝を目指して頑張りたい」。勝利の女神を強引にでも振り向かせるつもりだ。