圧巻のプレーだった。国内女子ゴルフツアー「リゾートトラストレディス」3日目(28日、山梨・メイプルポイントGC=パー72)、首位に1打差の2位で出た小祝さくら(24=ニトリ)が9バーディー、1ボギーで大会コースレコードタイの64をマーク。通算16アンダーで単独首位に浮上した。

 シンプル思考がプラスに働いた。「昨日まではライン読みを深くし過ぎていたので、ちょっと浅めに読んでプレーをした」。パターを打つ際の意識を変えると、1番パー5でバーディー発進。5番パー4、7番バー5でもバーディーを奪う。後半はボギーが1つあったものの、バーディーラッシュでスコアを伸ばし「本当にたくさんバーディーをとれた1日だった。パターが特に入ってくれた」と声を弾ませた。

 来週末に「全米女子オープン」を控える中、昨年8月の「CATレディース」以来、ツアー通算7勝目が現実味を帯びてきた。「パットが入ってくれればいいスコアで回れると思う。いいパットを今日みたいな感じで入れたいのと、あとドライバーが今日の後半のままだと怪しいので、しっかり修正して明日を迎えたい」と冷静に分析する。

 最終日を首位で迎えるのは今季初めて。ハイスコアの戦いを制し、米国の地に乗り込むことはできるか。