大阪桐蔭が公式戦29連勝 また近江を撃破!4番丸山の高校通算8号で近畿V王手
「春季高校野球近畿大会・準決勝、大阪桐蔭11-2近江」(28日、紀三井寺公園野球場)
これぞ王者の貫禄だ。今春センバツVの大阪桐蔭が、近江(滋賀)をまたしても猛打で撃破。現チームでは無傷の公式戦29連勝で昨年春、秋に続く3季連続の近畿優勝へ王手をかけた。
快勝の口火を切ったのは、4番・丸山一喜内野手(3年)の一撃だ。同点の8回1死三塁。高校通算8本目となる決勝の2ランを左中間へ運んだ。「大阪大会で結果を残せなかったので、近畿大会では絶対に打ちたいと思っていた」と納得の一打となった。
センバツ決勝の再戦ということもあり、より一層気合を入れて臨んだ一戦。主将の星子天真内野手(3年)が声をかけて、ベンチ入りメンバーは前日に“五厘刈り”を敢行。「(近江の)山田君も五厘だったと聞いたので、五厘で向かおうと思って」と丸山が意図を明かした。
九回には打者11人の猛攻で7点を奪い、計11得点。終わってみれば大勝となったが、山田には六回途中まで6安打2得点に抑えられるなど苦戦した。西谷浩一監督(52)は「山田君は変化球が高校生のトップレベル。今日はどれだけ打てるかやったが、なかなか打たせてもらえなかった」と今後の課題とした。
近畿の頂点まであと1勝だ。「みんな一戦必勝と言っている」と丸山。智弁和歌山を倒し、トップの座に君臨し続ける。