西武の21年目・栗山巧外野手(38)が29日のDeNA戦(ベルーナ)、2―2の9回先頭で代打出場。DeNA5番手・平田から1号ソロを放ちチーム今季51試合目で初のサヨナラ勝ちに貢献した。

 初球、大ファウルの打ち直し。2ストライクから低めの135キロフォークをすくい上げた打球がライオンズファンの歓声とともにライトスタンドに飛び込んだ。

 大歓声の中、ホーム手前でヘルメットを取り歓喜の水シャワーの中に飛び込んだ。

 お立ち台で栗山は「ホント信じられない気持ち。うれしかったのと、気持ちよかったです」と今季1号となった自身5年ぶり、3度目のサヨナラ弾を振り返った。

 続けて「(意識したのは)塁に出ること、何より自分のスイングをしっかりすること。雰囲気に飲まれないように自分のスイングができたらいいなと思った。追い込まれていたので、あとはとにかくバットに当てるだけ。芯に当たったのも、(打球に)角度がついたのもファンの皆さまの後押しがあったおかげ」と語りスタンドの拍手を浴びていた。

 この値千金弾は通算2041安打、118本塁打、864打点目。今季はベンチスタートの試合が多いが「しっかりどんな場面でも自分のスイングができるように、ファンの皆さまの期待に応えれらるように頑張っていきたい」という栗山の情熱はまだ燃え盛っている。